楽して視聴率を取るメディア(日大ラグビー問題から考えるメディア論)

日大・内田前監督を悪人に仕立て上げたメディア…低コストで視聴率が取れる話題に殺到の画像1

ラグビーのタックル。 よく日中のワイドショーを賑わせたのを覚えている方も多いのではないでしょうか??

とはいいつつ年明けで事件の概要を忘れている人もいると思うのでもう一度説明する。

2018年5月に始まった悪質タックル騒動。日本大学監督、内田氏に貼られたレッテルは“悪人”そのものだった。内田氏は自チームのA選手に、対戦相手の関西学院大学のQB(クォーターバック)を“潰せ”と指示を出し、A選手はパスを出したあとの無防備な状態の関学QBに後ろからタックルをかけて怪我をさせたと報じられた。関学QBが試合に出られなくなるようにしろと命じたと疑われたのだ。

そして、内田氏は世間から大バッシングを受けた。
その頃のメディアはメディアスクラムというフレーズでは言い尽くせない、過剰な同調圧力が起きていたという。

民法各局は、朝から夕方までワイドショー的な情報番組を1日に4つから5つつくっていますが、18年の5月、6月は毎日、ほぼすべてのワイドショーで日大の問題を扱っていました。コストがかからない映像を流して数字(視聴率)が取れるので、流すのをやめられなかったのです」(テレビ局で情報番組を担当するディレクター)

その後、アメフト部や日大の関係者約200人に事情聴取したうえ、問題の試合映像を解析した結果、内田氏が危険タックルを指示した事実はないと断定したのである。

メディアは視聴率が取れるからと言って事実確認もせずに報道し続ける。
この問題を通じて改めて、メディアの存在価値というのを考える必要があるのではないか?と思う。


参考記事
https://biz-journal.jp/2019/12/post_135467.html